入居者様の声
中前 静子さんの人生
中前 静子 大正6年8月30日生まれ 101歳
中前静子様にインタビュー
お母様について娘さんからお話をいただきました。
結婚生活は2年と少しでした。未亡人となり鳥取県の実家に身を寄せました。母方の祖父が私たちの生活を助けてくれました。若い時の母は凄く綺麗で再婚の話もいただいたようですが、二人の娘のために再婚はしませんでした。
梨の袋かけなど、色々な仕事をして生活を支えてくれました。
母は、「私の肩には大黒さんが乗っている」と常々話しています。
そのおかげでしょうか、母は今までに三軒の家を建てました。鳥取県にはまだその家が一軒あります。
もう101歳ですから惚けもあって、今でも鳥取に両親と兄弟が生きていると信じています。もちろん私たちも話を合わしていますから、「家に帰りたい」と言う時は京都の家ではなく、鳥取の家のことです。そんな母と言い争いもありますが、これまで育ててくれたことに感謝しています。
ひかる苑に入所出来たことで、お互いに安心して生活できることを家族皆で喜んでいます。
先ほど、母に今まで生きてきてよかったことは、と聞くと「何もない」と言いました。これが101歳の長寿の秘訣かもしれないと思いました。